北海道旅行 4日目 (2019年3月11日)
「old glory and decline」コース
8年前のこの日は、私は学校の机の下で息を潜めていましたね。今回の旅行中も常に大地震に警戒しながらでした。実際に被災した訳ですし。
札幌 658発
738着
石狩当別 745発
928着
↓ 徒歩
滝川 1102発
1155着
札幌 1213発
1247着
小樽 1505発
1630着
倶知安 1655発
1830着
長万部 1918発
2046着
苫小牧
長い…それに、一番体力消費する日です。
本当は6時台に出発とかしたくはないのですが、新十津川行くのはこれが最終電車なのです。
今、さりげなく「電車」という言葉を使いましたが、間違いではなく、札沼線の札幌側の区間は電化されているのです。
もう一度言います。新十津川行けるのは、この石狩当別745発のみです。
2016年だったかのダイヤ改正でついに一日一本になってしまいました。他には浦臼行き五本、石狩月形行きが二本ですね。つまり、浦臼〜新十津川間は、始発が最終状態です。特に新十津川に関してはホームに一日一本しか鉄道が来ません。そして、2020年の5月7日に部分廃線となることが決まっています。
では、札沼線について思ったことでも。
札幌からしばらくは完全に住宅街です。札幌方面行きはサラリーマンが多いです。一方で石狩当別方面には学生が多いです。あいの里教育大駅までで多くの乗客は降りていきました。石狩当別から先、北海道医療大学駅まで電化されています。そして、北海道医療大学駅から先が今後廃止が決まっている区間です。
この先、札沼線は国道275号線に沿って走ります。道路はかなり通行量が多いという印象でした。国道沿いというだけあって、札沼線沿線は店、家、と何もない区間を走行している訳ではありません。豊ヶ岡駅という秘境駅を除いて平野にそういった施設が存在しています。月形町の中心駅、石狩月形駅
周辺は家の他、生活用品が揃うくらいの店があります。
石狩月形から先は田んぼですかね?雪に埋まった農地が広がります。そして、突然住宅街が広がったかと思うと、終点に到着です。
奈良の十津川村とは大きな関係性がありますので、是非調べてみてください。
ところで、札沼線の札が札幌ならば沼は何なのか?途中にそんな駅なかったぞと思った人は鋭い。元々新十津川が終点ではなかったということです。昔の終点は石狩沼田駅、留萌本線にあります。もう札沼線とは名だけになってますから、学園が無い新十津川でさえ学園都市線と名乗ってます。
住宅街を抜け、北海道最大の川、石狩川を渡り、計4kmくらい歩けば、滝川駅に着きます。
バスも本数が多いですから、廃止前に乗りたい方は是非このルートを検討してみてください。
砂川、美唄、岩見沢、札幌、琴似、手稲、小樽築港、南小樽と通り、小樽へ向かいます。札幌から西の函館本線はいわゆる山線と呼ばれる区間で、海と山の景色が一度に楽しめます。
小樽の名物、運河はもちろんのこと、北海道初の鉄道、手宮線跡、小樽市総合博物館に行ってきました。
旧色内駅
運河
夕張の博物館と合わせて見ることで、北海道開拓の歴史を軽く学ぶことができると思います。
あと、私のような土木関係を学んでいる人にとっては小樽港とは特別な港なのです。廣井勇という偉人を名前だけでも紹介しておきます。
小樽から先、山線の本領発揮です。まぁ山です。海から離れると、本当に山だけです。駅前は住宅があったりしますが、山です。
室蘭本線なかった頃は特急が割と走っていたそうですが、今となっては遠回りのはずの室蘭本線の方がスピードが出て、早く札幌に着くので、わざわざ山線を通る必要が無いのです。
しかしながら、自然災害等で室蘭本線が寸断された時にこそ輝くのです。これで函館〜札幌に向かう手段が失われずに済むのです。もっとも、そんな時くらいしか優位に立てないのですが。
長万部着く頃には暗くなってしまいましたが、室蘭本線は腐るほど乗ってるので、車内ではのんびりするだけです。10kmくらいこの日は歩いたのでクタクタでした。
次の日は、かつて国鉄が成し得なかったことをバスで達成します。